サウスフィガロ。
帝国の監視下におかれ、厳戒態勢がしかれている。
普段は平和な街に、銃器を携えた兵士、そして…魔導アーマーと呼ばれる兵器もが闊歩し、住人たちは息を殺してその威圧感、恐怖に堪え忍んでいた。
ここに、そんなプレッシャーをも意に介さない男がひとりいた。
トレジャーハンター、ロックだ。
「変装完了っ…と」
ロックは兵士の服を「ぬすんで」、見事帝国兵士になりすました。
*
「裏切り者はこうなるんだ!」
「…」
激しく打ち付ける音、そして怒号。
おくびにも出さないが、さすがにすこし脈が早まった。
すかさず扉に走りより、ロックは見た。
『…女…?』
『あいつ見た事がある……帝国の将軍……たしか』
埃の立った薄暗い部屋でも、淡く光る金の髪。
痛めつけられながらも、強く、真直ぐに見据えるまなざしに、
ロックは、なぜか 懐かしいものを感じずにはいられなかったのだった。
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